君に「やりたいことがない」3つの理由(仕事編)
「やりたいことがないから、どこの会社に就職したいのか分からない」
「やりたいことがないけど、金は必要だから就職しなきゃ」
「やりたいことがないから、進路が決められない」
この記事は君たちと、「やりたいことがない」「やりたい仕事がない」「行きたい会社がない」という悩みに対する私の考えを共有したい。
私は働き始めて4年目になるけど、内向的な性格だから「やりたいことがない」とウジウジ悩んできた。参考になりそうな本も読んだので、ついでにそれも紹介したい。「やりたいことがない」という悩みからくる不安感が多少は和らぐはず。
↓の記事(人生編)も合わせて読んでみてほしい。人生と仕事は切っても切れない関係にある。生まれてから死ぬまでの時間で、仕事にかける時間は膨大だ。
君に「やりたいこと(仕事)がない」3つの理由
「やりたいことがない」と悩めば、いいことがある。「やりたいこと(仕事)がない」と本気で悩んでいる君には失礼だけど、本当は「やりたいことがない」と悩んでいることで得られるメリットがある。
理由①:やりたいことで失敗する苦痛から逃れられる
本当はやりたいことがあるけど、「やりたいことに挑戦して失敗してしまう恐怖・無力感を味わいたくない」。だから、「やりたいことがない」と無意識的に思い込んでしまう。
自発的に挑戦したやりたいことで失敗したら言い訳ができない。「自分が無能である」ことが証明されてしまう。失敗してしまう自分を許せないから、やりたいことがないと思い込んだ方がいい。
私の例を挙げてみよう↓
本当は株式投資とアフィリエイトをしながら海外のいろんな国を周りたい。でも、食べていけるだけの利益を継続的に出せそうにない。「安定」とはかけ離れた働き方は俺には無理だ。俺にはやりたいことがない。
自分から進んでやりたいと思っていることで失敗するのは苦痛だ。やりたくないことで失敗したら「別にやりたくなかったからしょうがない」って言える。やりたいことでもなく、やりたくないことでもないことで失敗したら「別にどうなっても良かった」って言える。
理由②:やりたいことを選択する苦痛から逃れられる
たったひとつの”職業”を選ぶと、無限の可能性を捨てる苦痛を受ける。ひとつの職業を選択した瞬間、他の職業(可能性)を捨ててしまう。
だから、「やりたいことがない」と本気で悩んで、無限の可能性を捨てる恐怖を遠ざけている。
私の例を挙げてみよう↓
- 本当はペットトリマーかwebライターになりたいけど、工学部の大学を卒業して修士課程まで進んだから、エンジニアとして働こう。そうすれば、「今まで頑張って勉強してきた」という事実を無駄にしてしまうことはない。それに、親に「あーだこーだ」と文句を言われなくてすむ。俺にはやりたいことがない。
理由③:働いた経験がない
働いたことがないのだから、やりたいことがないのは当然のこと。
もし君が、「働いた経験がなくて、やりたいことがない」と悩んでいるのであれば、安心してほしい。みんなそうだ。働いたことがない学生にとって、働くということは恐怖だ。
働くという恐怖(↓)に向き合わないようにするためには、「やりたいことがない」と悩めばいい。
- どんな仕事をするのか分からない。
- どんな職場か分からない。
- 上司がどんな人なのか分からない。
- 毎日どれぐらい残業するのか分からない。
- ちゃんと休みを取れるのか分からない。
「やりたいことがない」と悩みやすいタイプ
こういう考え方をする人は下記のようなタイプの人が多い。
- 真面目な人(失敗する自分を許せない人)
- 内向的な人(やる前に深く考える人)
- 偏差値の高い学校に通っている人(いわゆる頭のいい人)
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やりたいことがない状態から脱する3つの方法
方法①:やりたいことがないと無意識的に思い込んでいる自分に気づく
まずは、「やりたいことがない」と悩むことでメリットを得ている自分に気づくこと。「やりたいことがない」と悩むことで、何かから逃げている自分に気づくこと。
この”気づき”によって、徐々に君の考え方が変わっていくはずだ。「やりたいことがない」。。。で終わっていた悩みを、また別の視点から悩めるようになる。ここが出発点。
方法②:「やりたいこと(仕事)がなくたっていい」と開き直る
「やりたいことなんてなくていい」「働く理由=収入を得るため」とドライに考えてしまう。
近代の学校における道徳教育では、「自分の強みを活かして、自分らしく働こう」と教えている。どんな仕事があるのかも分からない学生に向けて、「自分らしく働こう」は無謀なアドバイスだ。
(君がもし、「やりたいことがあって、やりたいことが得意」だったら、是非そのやりたいことをやってほしい)。
方法③:とりあえず働いてみる
自分にとって楽そうな仕事を選んでとりあえず働いてみるのも手だ。やりたいことがないのだから「なんとなくラクそうなやつ」とか「出会いがありそう」とか。そんな不純な動機で。
日本は資本主義社会だから、お金はないよりあった方がいい。お金はそれ相当のものと交換できる。くだらないことで稼いだお金を、自分の好きなものに変えられる。
まとめ
以上をまとめておこう。
君にやりたいこと(仕事)がない3つの原因は
- やりたいことで失敗する自分から逃げられる言い訳をしたい
- ひとつのやりたい仕事を選んで、他の仕事を選ぶ未来を捨てたくない
- 働いた経験がない
君がやりたいこと(仕事)がない状態から脱出する3つの方法は
- 無意識的に「やりたいことがない」と悩んでいる自分に気づく
- 「やりたいことなんてなくていい」と思う
- とりあえず不純な動機で働いてみる
「やりたいこと(仕事)がない」っていうのは当たり前だ。上司から文句を言われず、何をやってもいいのであれば、「やりたいことはある」と言える。でも、現実はそんなにテキトーじゃない。
「やりたいことがない」と深く悩まないでほしい。「やりたいことがない」のは非常に合理的な考え方だ。